スティック法のみが鼻痛をコントロールできる

 「スティック法」は2003年に宮脇哲丸先生(出雲中央クリニック)が考案した方法です。当初、経鼻内視鏡は「注入法」(2%キシロカインビスカスを鼻腔内に単に注入する方法)で鼻腔麻酔が行われていました。しかし、「注入法」では鼻痛の訴えが多く、苦痛が少ないという経鼻内視鏡の価値が問われる状況でした。そこに「スティック法」が発表され、鼻痛が格段に減少しました。「スティック法」の発明がなければ、今日の経鼻内視鏡の普及はなかったと言っても過言ではありません。
 「スティック法」のポイントは、以下の2点です。
①高濃度麻酔薬(8%キシロカイン)を使用する
②麻酔液を確実に鼻粘膜に届けるスティックを使用する
 

当初はネラトンカテーテルを15cmにカットして使用

 2004年当時、宮脇先生は導尿用カテーテルを約15cmにカットしたスティック(写真下①)して使用しておりました。当サイトの管理者である大原信行(大原ファミリークリニック)は宮脇法にならってゴム製のネラトンカテーテルを15cmにカット(②)して使用しておりましたが、挿入時の深度がわかり保持しやすいスティックを独自開発いたしまた。(③、製造はイズモヘルス社)このスティックをもとにして大原はFTS社(現在、富士フイルム社に吸収される)と共同して「経鼻内視鏡用前処置スティック」(④、塩化ビニル製のディスポ製品)を医療品として開発・販売しました。このディスポスティックはより使用しやすいように改良を重ね、短軸スティック⑤、先端側孔なしスティック⑥が発売されました。現在でもユーザーの支持を得ており、年間は約170万本以上が使用されています。

 

現在は「DPスティック」がベストな麻酔用スティックです

 2017年、大原と株式会社豊栄が共同で開発した麻酔液を溜めるディンプルをもつ「DPスティック」がベストです。DPスティックを使用すると短時間で確実な鼻腔麻酔が可能です。詳しくはコチラ LinkIcon